有限会社大平建築│愛知県日進市で大工が建てる木組みの家づくり。

従来の木材の加工は大工自ら木を選び、木の性質や曲がりを見た上で一本一本切断し、かんなをかけ、手作業で行うものでした。その結果木の特徴が活かされた素晴らしい家を建てることが出来ていたのですが、それはとても手間のかかること。
いつしか時代は進み、近年プレカットという工法が家づくりの主流となりました。
プレカットとは、家を構造する木材を建築現場に持ち込む前にあらかじめ工場で適切な形に切断、加工しておくことを指します。そうしておくことで、木材を現場に持って来たらそのまま組み合わせていくだけ。とても簡単でコストもかからず、加工する時間を短縮出来る方法だったのです。

しかし、このプレカットでは木の個性を十分に活かすことが出来ません。
ひとくくりにどんな木材でも「材料」として加工する為、癖や特徴を考慮しない材料となってしまうのです。
大平建築ではこのプレカットを一切使用せず、
全て手刻みで加工していく方法をとっています。
確かに加工の手間はあるのですが、それも大工の腕の見せ所。それぞれの木の個性を見抜き、活かして家づくりに使用します。

大平建築では、プレカットを使用しないことと同様、仕口の技術を今も継承しています。なぜそこまで大切にしたいかというと、木組みの家が耐久性にかなり優れているからです。
木組みの家は地震などの大きな揺れがきてもそれに耐えられる力を持っています。その理由は、鉄と違って骨格が歪みにくく、しなやかであることにあります。

鉄の方が木に比べて一見強そうに思えますが、実は曲げようとする力に対する強度は鉄より木の方が１５倍以上も強いことが証明されています。また、火災が起きた際も一定の温度を超えた場所に鉄と木をそれぞれ置いておいた場合、鉄は強度が２０％以下にまで落ちるのですが、木は８０％の力を保つことが出来るとされているのです。
大平建築では木組みで家づくりを行うことにより、地震や火災に強く、安心してご家族を守れる家をご提供しています。

入母屋とは、屋根の形式の一つで、屋根の上部に切妻屋根、下部に寄せ棟屋根の形状を持つ2段式の作りのことを指します。純和風住宅の家ではよく見られるデザインで、どっしりとした重厚感があります。
この屋根の作りは複雑で、うまく組み合わせることが出来ない場合は雨漏りが発生することもある為、腕の良い職人でないと難しいものです。
大平建築では和風住宅を得意として家づくりを行ってきた為この屋根の作りを後世にも残すべく技術を受け継いでおり、立派な入母屋を作ることが可能です。
実際にこの屋根を指定して希望される方もおり、和風住宅の良さをより引き立てる屋根のかたちであると言えます。