地震が活発な日本だからこそ、
いつ来るか分からない地震に対して出来る限りのことをやっておきたいですよね。
よく耳にする「建築基準法」とは、大きな震災が起こるたびに基準の見直しがされていますが、
当然古い建物ほど現在の耐震施工がされていません。
特に昭和56年以前の建築基準法で建てられた家は
・耐力壁の量が不足している
・耐力壁のバランスが悪い
・結合部が弱い
などの可能性が高く、地震に弱い建物が多いと言われています。
昭和56年以前の住宅が必ずしも大地震で倒壊するとは限りませんが、その家にそれ以上住むことが出来ない状態(半壊)になることはまず間違いないと言っていいでしょう。
これは過去の地震被害の結果からも明らかです。
今まで暮らしてきた大切な住まいの内部を補強をすることで、大地震が来たときにいきなり倒壊するのではなく、地震がおさまった時に避難出来る時間を稼ぐ為の工事です。
この補強工事をしたからといってどんな地震が来ても耐えられるわけではありませんが、この補強によって家の中に居るご家族の命が救われる可能性が高くなります。
免震工事や制震工事なども耳にする方は多いかもしれませんが、それに比べて費用が安く、工期が短く(工事期間のみで2週間〜1ヶ月)、住みながら工事が出来ます。
また、一定の条件をクリア出来れば補助金の対象となり、
自己負担が大分少なくなるのも大きなメリットと言えるでしょう。
伝統工法の家だと屋根には瓦を使ってあることが多いのですが、瓦は一つ一つが重いのと瓦の下に敷く土が更に重さを生み、地震の際に倒壊を助長する可能性があります。
土を使用しなくても良い防災瓦に変えることで重さを軽減。瓦のずれや破損、脱落なども防ぎます。
ふすまが多く、ふすまを取り払うと大きな広間として使えるような家にお住まいの方も沢山いらっしゃいます。そういったお宅は要注意。壁が少ないことにより耐久性が低く、地震が来た時に耐えられない可能性があります。
そこで家全体の間取りを見て、必要な箇所に壁を付けてあげることが大切になります。と言っても今まで暮らしてきた空間ですから、いきなり壁がいくつも出来るのは抵抗がある方もいらっしゃると思います。
その点はご安心ください。導線として不都合がありそうな場所は避けて、本当に必要な部分にだけ壁を
付けることでなるべく今までの暮らしと変わらない状態で耐震補強をいたします。